傷をすべてみせた人がいた。20歳の夏だった。 膿んでて腫れていてぐじゅぐじゅで異臭だってしたかもしれない私のそれをみて、そのひとつひとつに軟膏を塗ってくれた人がいた。今までに何度か、自分で自分を終えようと考えていたことがあった。その何度目かの…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。