鉄壁
悲しいことがあった。
そんなとき、自信をなくしたりする。
嫌なところばかりみえてしまう。
欠点を探しに行こうとする。
でも、元気をくれるものってある。
香りの良いコーヒー、あったかいお風呂。
あとは、言葉。
昔、ともだちや兄弟、同僚からもらった私を褒めてくれた言葉たち。
そういう言葉たちがときに私をあたため、慰め、励ましてくれるのです。
元恋人から頂いた言葉であっても、彼とはもう縁がなくなっていても時間を超えて私を守ってくれます。
こういう時には強く思うのは、私がもらった言葉たちが私を励ましてくれたように、私の大切な人 たちが自信を失くしたとき、元気がないとき、ひとりぽっちを感じてしまったときに、私の言葉がどうか彼や彼女を守りますようにと願いを込めて今日もいいところはたくさん口に出そう。
言葉にして相手に形として差しだそう。
いいところもしてくれて嬉しかったことも一緒に入れて楽しかったこともすべて、すべて。
次はあなたの盾になりますようにと。
さいしょのさいしょ。
子供の頃、好きだったのは空想だった。
嫌なことが起きてる最中でも空想の世界に飛べば現実が空想にひっくり返った。
母親のヒステリックな叫びも聞こえなくなるほど思考に没頭できた。
そして私は感受性に恵まれ気分屋だった。
怒ったりご機嫌になったりとくるくる感情はいつも回っていた。
少し大人になってからはその感情の移ろいのワケを探すことが好きになった。
「 なんで あのとき わたし 腹が 立ったんだろ う ? 」
嗚呼、あの時の経験が私を逆撫でしているんだ。
と記憶と感情の糸を手繰り寄せては楽しんだ。
感情が動きやすい性分だからよく感動する。
そういった感動を言葉に落として紡ぎます。